こんにちは、アスピンです。今回は書籍の紹介です。今回の書籍はこちら↓
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嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え
著者:岸見一郎 古賀史健
ある方がおすすめしていた本です。また、私向けだと思ったため購入を決めました。
因みにアドラー心理学は聞いたことはありますが、今まで触れたことはありません。
こんな人におすすめ
- 対人関係で悩んでいる人
- 他人から嫌われることを怖れている人
- みんなに好かれようとふるまいがちな人
ざっと書いてみましたが、これ3つとも私そのものです(笑)
概要
- トラウマの否定
- 原因論ではなく目的論で考える
- 全ての悩みは対人関係
- 承認欲求の否定
- 課題の分離について
- アドラー心理学における対人関係のゴールとは
- 「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」
- 幸福とは何か
- 「いま、ここ」を生きること
- この本は青年と哲人による対話形式で終始進行していく。小説よりも少し漫画に近い感覚。ただし、内容は漫画より難しいことを言っている。第3者視点で物語を俯瞰できる。
- 青年が哲人のもとを訪れるところから始まる。この青年は幼いころから自分に自信が持てず、過剰なほど他者の視線を気にしてしまうところがある。また他者の幸福を素直に祝福できず自己嫌悪に陥ってしまうそうだ。
- 私はそんな青年と多少重なる部分があるため、その部分について哲人に相談する部分については、青年と自分が重なるような気がして物語への没入感が深まった気がした。
- 課題の分離について。あらゆる対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって起こるとされている。この本では自分の課題と他者の課題を明確に分け、他者の課題には踏み込まないことが大切だとされていた。
- 課題の分離をし、他人の課題には踏み込まない。これをするだけで物事がすっきりするというのは納得がいった。他人を操作したりコントロールすることはできない。
- 承認欲求を満たすというのは、他者の期待を満たすために生きること。最終的には他者の人生を生きるということ。他者が10人いれば10人の欲求を満たすために生きる。それはどうしても不自由が生じ人生をより苦しいものにしてしまう。
- この部分はその通りだと思うし納得できた。
- 縦の関係ではなく横の関係を築く。横の関係とは親友のようにふるまうということではなく、意識の上で対等であること、そして主張すべきは堂々と主張することが大切
- 理屈ではわかるけど、これ難しい。先輩や上司に自分の主張を口に出すことはハードル高い・・・。
- 上記の事もそうだが、全体的に納得できる部分は多いけど、それをいざ実践するとなると無理では?と思えることも多かった。この本を読んだからそれを明日から実践してみよう。はいできた。とはいかないと思う。
- 出来ることから始める良いのかもしれない。例えば、課題の分離について、これは誰の課題だろうと考えるだけでも良いのかもしれない。他者の課題を意識して、踏み込むのを留まるかは別として
100%為になるとは言えませんし、明日から変われるとは言えません。出来ることから始めるくらいしかないのかなぁという印象です。勇気を持つことの大変さよ・・・
アドラー自身、個人心理学(アドラー心理学)は全ての心理学の中でも学び実践することが最も困難であると述べていたらしいですしね。
ただ、考え方や本の内容自体、私が考えもしなかった事柄ばかりで、知見が広がった感覚はありましたし、読んで良かった本だと思います。
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最後にこの本で印象に残った言葉を3つ紹介します
自分を変えることができるのは、自分しかいません
「この人はわたしになにを与えてくれるのか?」ではなく、「わたしはこの人になにを与えられるか?」を考えなければならない。
人生とは、連続する刹那
われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。
この本が、対人関係改善のきっかけになりますように・・・